オンラインミニ中国語講座1100 便利の裏に潜むリスク？——共有型モバイルバッテリーと個人情報の危機

2025/10/30
オンライン中国語講座で、「充電中にスマホのデータが盗まれる？」という現代のセキュリティ問題を学んでみませんか？
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中国の都市では、街のあちこちに「共享充电宝（共有型モバイルバッテリー）」が設置されており、QRコードをスキャンすれば手軽に借りることができます。スマホの充電が切れそうなとき、多くの人が頼りにしている便利なサービスですが、最近の国家ネットワーク安全宣伝週間では、“情報漏洩の入り口になり得る”という警告が話題となりました。
中国中央テレビ（CCTV）の取材によると、見た目は普通のモバイルバッテリーでも、内部に小型チップが仕込まれており、スマホを接続した瞬間に“USBデバッグを許可しますか”というポップアップが表示される場合があります。もしこの許可を出してしまうと、スマホ内の連絡先、写真、動画、位置情報などが不正にコピーされる危険性があるのです。実際、2024年7月には国家安全部が「海外の諜報機関や犯罪者が、共有型モバイルバッテリーを利用して情報を盗んでいる」と警告を発表。通常の充電器は電力のみを供給しますが、データ通信の通知が表示される場合は、不審な機器である可能性が高いとされています。では、一般の人がどのように自衛すべきか。専門家は次の2つの対策を推奨しています。ひとつは、信頼できるブランドや大手企業が提供する共有型充電器を選ぶこと。もうひとつは、“USBデバッグを許可しますか”のポップアップが表示されたら、必ず「キャンセル」を選択することです。たったこれだけで、ほとんどのリスクを回避できます。
スマホの充電は現代人にとっての“ライフライン”ですが、同時にスマホには銀行口座、SNS、個人の思い出が詰まっており、“第二の人生”とも言えます。
たとえ一時的に充電ができなくても、情報が盗まれるよりはずっとまし——そう考えることで、より安全な行動選択ができるのではないでしょうか。
便利さの裏にある危険を知り、知識で身を守る。これが、スマート社会を生き抜くための新しいリテラシーなのです。
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