オンラインミニ中国語講座1098 自転車も“自動運転”？——未来感あふれる電動バイクが登場

2025/10/29
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自動運転と聞くと、多くの人がテスラやNIO（蔚来）などの高級電気自動車を思い浮かべるかもしれません。しかし今、中国ではその技術が“二輪”にも進出しています。最近、中国の企業「ナインボット（九号公司）」が発表した新型電動バイクは、まさに未来を感じさせる製品です。
このバイクは、スマートフォンで目的地を設定すれば、誰も運転しなくても自動で走行。駐車スペースを探すことも、階段を下りることも可能です。最大の技術的課題は“バランスの維持”ですが、ナインボットは電動ジャイロスコープを2基搭載することで、不倒翁（だるま）のように安定走行を実現しました。さらに、一部モデルには「回生ブレーキシステム（動能回収システム）」も搭載されており、航続距離の向上にも成功。大画面のスマートパネル、防水設計、Bluetoothによるロック解除なども標準装備されており、若者たちの間では「電動バイク界のテスラ」「庶民のフェラーリ」と称されています。
一方で、こうしたハイテク化に懐疑的な声もあります。「電動バイクはシンプルな移動手段で十分」という人々にとって、自動運転やディスプレイ、一括後退ボタンといった機能は“派手すぎる”と感じられることも。あるユーザーは「昔のバイクなら、後輪を手で持ち上げてすぐに停められた」と語り、シンプルさと実用性を求めています。しかし若い世代にとって、ナインボットは単なる交通手段ではありません。それは“青春の象徴”であり、“スマートでクールなアイテム”として捉えられています。SNS上でも話題となり、まるでスポーツカーのように自分の個性を表現する手段となっています。
業界全体を見ても、二輪電動車は今まさに“スマート化”の波に乗っています。ナインボットやXiaomi系列の小牛（NIU）といった新興ブランドは、テクノロジーとデザインの力で「買い物用の安いバイク」というイメージを脱却し、「近未来的なライフスタイルのパートナー」へと変貌を遂げているのです。
“自転車も自動運転できる時代”は、単なる技術進化ではなく、私たちの移動に対する価値観が変わりつつあることを示しています。そう遠くない未来、通勤も“ラクして自動”が当たり前になるかもしれません。

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