オンラインミニ中国語講座1097 ナビアプリは“道案内”だけじゃない？生活に溶け込む新しい役割とは

2025/10/29
オンライン中国語講座で、「ナビアプリがレストラン選びまで手伝ってくれる？」という話題を通じて、生活とテクノロジーの関係を中国語で学んでみませんか？
オンライン中国語講座では、アプリの進化と消費行動の変化をテーマにした体験型コースをご用意しています。オンライン体験講座で新語彙を習得し、グループ講座では“ナビ×ライフスタイル”という中国ならではの視点を深掘りしてみましょう。今すぐオンライン中国語コースで、日常に入り込むデジタルツールの進化を感じてみませんか？
「ナビアプリ＝ルート検索」と思っていませんか？中国ではこの常識が変わりつつあります。高德地図（Gaode Map／Amap）は最近、「扫街榜（ストリートランキング）」という新機能を導入しました。これは、目的地への道順を示すだけでなく、「どのお店が人気か」「地元民がよく行く店はどこか」といったリアルな消費情報を提供する機能です。
「扫街榜」とは、地域ごとの飲食店やショップの人気度をランキング化したもので、従来のレビューサイトと異なり、実際のナビ利用・来店履歴に基づいて集計されています。たとえば、「わざわざそこに向かった人の数」「リピート率」「訪問者の属性の広がり」など、データの信頼性を重視した設計です。つまり“評価よりも行動”が指標になっているのです。実はこの路線は突然始まったものではありません。高德は2020年にも「高德指南（Gaode Guide）」というホテル・観光・グルメ情報を紹介する機能を展開し、「リアル重視」を掲げていました。今回の“扫街榜”はその進化系とも言え、ナビアプリが生活密着型のサービスにシフトしていることを意味します。
背景には「本地生活サービス（ローカルライフサービス）」市場の巨大さがあります。食事、娯楽、観光といった日常消費は、生活の中でも頻度が高く、選択が難しい分野です。ナビ中に「近くのおすすめ」まで教えてくれれば、アプリを開いている時間も延び、より多くのタッチポイントが生まれます。アリババグループがこの領域に注力するのも、美団などの競合に対抗するためです。
もちろん課題もあります。ユーザーの多くはナビアプリを単なる“道案内ツール”と見ており、「飲食店ランキングを見る」習慣がまだ定着していません。また、信頼性を確保するためには、業者による“自作自演”の評価操作をいかに防ぐかも重要です。
この変化は、ツール型アプリとサービス型アプリの境界が消えていく未来を象徴しています。ナビアプリの進化は、デジタル社会における“使われ方の再定義”そのものなのです。

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