中国でラー油界ナンバー1ブランドと言えば「ラオガンマー」シリーズで、中国語で「老干妈」と言うんだ。海外に滞在する中国人が料理を作ると必ず一本もつ最低限の調味料とも言われている。われわれの中国語教室東京池袋校が主催した「餃子作り大会」で日本人の生徒さんに大絶賛された。
様々な種類があるラオガンマーだが、現地日本人から絶大な支持を受けているのは「風味ドウチ」味である。納豆の先祖と言われる発酵させた豆・「ドウチ」入りのラー油である。
このラオガンマーは辛さの中にコクがある。ドウチがその辛味を少しマイルドにしてくれるのが日本人にも好まれる秘密だろうか。また、ふわっと香る山椒の香りもたまらない。
ラオガンマーはご飯にかけてもよし、炒め物やスープに入れるだけで四川料理風になる便利調味料だ。人気の汁なし担担麺、ホイコーローも作れてしまう。どんな料理も大変身、中華万能辛味調味料と言ってもいいだろう。
そもそも「老干媽」はどういう意味? “干”とは血のつながりは無いということで、“干媽”は「義母」の意味。“老”は懐かしさや親しみを与える人に対する呼称で、「老干媽」は血のつながりは無いにもかかわらず、母親のような温かい人である。ラー油界では「老干媽」のほかに、老干爹、老干爷、老干爸、老干叔、老干娘、老干婶、老干姑、老干姐などありますが、模倣品なので、味は保証できない!
「老干媽」は実在する人物で中国では国民的な女神さまだ。創業者の陶華碧(とう かへき)さんである。陶華碧は学校に通ったことさえない農村の女性だった。だが、夫に先立たれ2人の子どもを育てるためにその辺のレンガを拾って食堂を作り開業した。そこで使っていた自家製のラー油が話題となり、1996年にラー油製造販売会社を設立。会社はたった15年で今や年商13億元(約160億円)の会社にまで成長したそうだ。
最近、アイスとラオガンマーのレシピも流行ってきた…普通に美味しいだそうだ。楽しむ程度ならいかが?
ちなみにラオガンマーラー油シリーズは東京都では池袋駅の中華街や中華系スーパー、一部のドン・キホーテなどで購入することができる。値段は店によって異なるが200円~400円ほどで手に入る。
また、皆さんが中国文化に触れるように、我々東京池袋に所在する中国語教室では定期的にいろいろなイベントを企画しており、ご興味があれば、ぜひともご参加ください!