中秋祭りは春節に次いで中国第二番目の伝統的な祝日で、旧暦の8月15日で、新暦の9月、10月頃です。毎年、中秋節になると、人々は各地から家に帰り、家族と一緒に団欒の食事をするので、この祭りは「団欒節」と呼ばれています。中国語で「团(tuán)圆(yuán)节(jié)」と言います。今日、南池袋公園に近くの中国語教室–Only語学塾は皆さんに「中国の中秋節」を紹介させていただきます。
歴史
中秋節は商時代(1600–1046 BC)の月を祭る風俗から始まり、今までは3000年余の歴史があります。伝統的な祭りとされましたのは唐時代(618-907)です。中秋節が盛んになるのは宋時代でした。今の中秋節、月餅を食べながら、月見をするのは風俗です。地方により、月を祭る、カボチャ、タニシを食べる習慣もあります。中秋節に親友の間に月餅を送ることも流行って、お互いに祝福の意を表します。
風俗と習慣
1、月見、(図1,2)
月見は、月を祭る行事から始まった風習とされています。中国語で「赏(shǎng)月(yuè)」と言います。民間で中秋節でのお月見が始まったのは、魏、晋の時代ですが、正式に「中秋節」と決まったのは宋の時代です。
宋の仲秋夜は眠れぬ夜とされ、夜の市は空前の盛況を呈し、月見の宴は翌朝まで続くようです。宋の詩人は唐人と違って、月には曇った時、晴れた時、欠ける時、丸い時などがあることから、人間には悲しみ、喜び、別れ、めぐり合いなどがあることを連想して、完全無欠な事はこの世にはないという悲しい感情を詠じた詩歌をよく創ったようです。その中で最も有名な詞は蘇軾の「人有悲欢离合(rényǒubēihuānlíhé),月有阴晴圆缺(yuèyǒuyīnqíngyuánquē),此事古难全(cǐshìgǔnánquán)。但愿人长久(dànyuànrénchángjiǔ),千里共婵娟(qiānlǐgòngchánjuān)。」です。
2、灯籠を観賞したり、“灯谜”のなぞを解いたりする(図3、4)
中秋節にはたくさんの恒例のゲームや活動が行われます。なかでも、欠かせない娯楽は灯篭会です。中秋節は、中国三大灯篭祭りに数えられます。元宵節に行われる大型灯篭会のような大掛かりなものではなく、中秋節の提灯は主に小さい子供たちが遊ぶおもちゃを、家に飾ることが多いそうです。提灯を楽しむ風習は主に中国南部にあります。
灯谜は灯籠やちょうちんの上になぞを書いて当てさせる遊び。一つ例を上げます。皆さん、当ててみてください:あしたは皆既日食を見られる。(一つの漢字)
答えは「月」です。
なぜですか?
説明:あしたの漢字は「明日」であり、「皆既日食」は「日」がないの意味で、「明日」から「日」を除いたら、「月」がしかありません。
3、月餅を食べる
月餅は中秋節の間に最も人気で重要な食品です。中国語で「月(yuè)饼(bǐng)」と言います。
最初は月神を祭る供え物で、その後、中秋に月見をすることと月餅を食べることは、「一家団欒の象徴」とされ、月餅はだんだん節句の贈答品になってきました。月餅は普通丸い形で、薄い皮に具材と餡を入れ、それを押しつけ、焼き上げました。これから、地方と餡について、月餅の種類を紹介していただきます。
地方によって
広式月餅(図5)、蘇式月餅(図6)、京式月餅(図7)、徽式月餅(図8)
餡によって
蓮の実餡(図9)、こし餡(図10)、五仁(ウーニャン)(図11)、黄身(図12)
東京池袋エリアに何軒の中華物産店も点在しています。どの店でも中秋節になると、月餅が買えるようです。
今年の中秋節は新暦の9月15日で、16日と17日の連休があります。遠く離れていても、この優雅な月明かりの美しさを分かち合える私達の長い人生を願っています。ここでは、中秋の節、あなたの毎日が楽しく過ごせますように、願い事がすべて叶えられますようにお祈り申しあげます。中秋節おめでとうございます!
また、皆さんが中国文化に触れるように、我々東京池袋に所在する中国語教室では定期的にいろいろなイベントを企画しており、ご興味があれば、ぜひともご参加ください!