オンラインミニ中国語講座918 「愚公移山(ぐこういざん)」の物語に込められた中国式“ねばり強さ” | Only語学塾

オンラインミニ中国語講座918 「愚公移山(ぐこういざん)」の物語に込められた中国式“ねばり強さ”

オンライン中国語講座で、「愚公移山(ぐこういざん)」の物語に込められた中国式“ねばり強さ”を学ぼう!
年老いても信念を貫く——それが“愚公”という男の物語。
オンライン中国語講座では、中国古典の寓話を通じて語彙・読解力・価値観を総合的に育てる体験型講座コースを開講中です。オンライン体験講座では誰でも気軽に参加でき、グループ講座では中国文化の奥深さを仲間と語り合えます。
“できる”ではなく“やりぬく”を信じる力、それがオンライン中国語コースで身につく真の実力です。
中国の古代には、一人の老人の信念が天を動かしたという寓話があります。
主人公の名は「愚公(ぐこう)」。年はすでに九十近く、北山のふもとに住んでいました。彼の家の前には、太行山と王屋山という大きな山がそびえており、家族が出かけるたびに長い道のりを余儀なくされていました。ある日、愚公は家族全員を集めてこう言いました:「力を合わせて、この二つの山を削り、道を切り開こう。子々孫々まで取り組めば、きっとやり遂げられる!」家族はその言葉に感動し、この“無謀”とも思える挑戦を受け入れました。
愚公一家は毎日、山を掘り、土を運ぶ作業を続けました。酷暑も極寒も問わず、決してあきらめることはありませんでした。しかし、近所の智叟(ちそう)という男は彼らを嘲笑します:「お前のような年寄りが、こんな大きな山を動かせるわけがない!」それでも愚公はこう答えました:「たとえ私が死んでも、子や孫、そのまた子孫が続けていく。人の力は有限でも、世代は無限だ。」この一言は、どんな理屈にも勝る強さを持っていました。
この頑なな信念と努力の姿に、天帝(てんてい)は感動しました。そして神々を遣わし、ついに二つの山を別の場所へ移動させてしまいます。それ以後、愚公の家の前は平らな道となり、家族は自由に出入りできるようになったのです。この話は『列子・湯問』に収録され、「愚公移山(ぐこういざん)」として千年以上にわたって語り継がれています。現代では「愚公」は“根気強い人”の代名詞になっています。ここでの「愚」は愚かという意味ではなく、「非合理でも貫く」強い信念を指します。誰もが“不可能”だと笑ったことを、本気で実行する姿こそ、未来を変える原動力になるのです。たとえば、長城の建設や宇宙探査といった大事業も、最初は“不可能”と言われていました。そこには必ず“愚公精神”を持った誰かがいたのです。
私たちの人生にも、乗り越えがたい山のような壁が現れることがあります:難関資格試験;不安定な将来;慣れない外国語学習;社会の偏見や失敗の経験。それでも、愚公のように一歩ずつ取り組めば、いつか道はひらける。それを信じられるかどうかが、“本当の知恵”なのです。