オンラインミニ中国語講座833 1000元もする“チタン製マグカップ”がオフィスワーカーの新しい定番になっている？

2025/05/16
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今回のテーマは、「1000元もする“チタン製マグカップ”がオフィスワーカーの新しい定番になっている？」という、現代中国の生活トレンドを象徴する話題です。
当塾のオンライン中国語講座では、このような生きた話題を通じて、語学だけでなく現代社会・文化も一緒に学べます。
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最近、中国のオフィスワーカーの間で「チタン製マグカップ（钛杯）」が人気を集めています。
見た目は地味な金属グレーで、正直なところ「少しダサい」と感じる人もいるかもしれません。
それでもこのカップ、なんと価格は1000元（約2万円）以上するものもあり、「働く人の新しい標準アイテム」になっているのです。
このチタンカップは、飛行機、ロケット、腕時計などに使われる「チタン金属」でできており、軽くて錆びにくく、体にも安全という特徴があります。
オフィスでコーヒーを飲むとき、このチタンカップを手に持つと、まるでキャンプ場でリラックスしているかのような気分になれる――そんな「想像力」や「感覚」を買っているのです。
実際に、保温性能が高いわけではありませんが、「実用性」よりも「気分」や「個性」を重視して選ぶ人が増えています。
若い世代の中には、何個ものチタンカップを集めてコレクションしている人もおり、中には20個以上持っている人もいます。
彼らにとってこのカップは、ただの道具ではなく「自分らしさを表現するアイテム」なのです。
ブランドによっては特別デザインを施したチタンカップを販売しており、価格帯も数百元から数千元まで幅広く存在します。
原材料のコストは数十元程度ですが、ブランド力・デザイン・広告戦略によって価値が“上乗せ”されています。
消費者も「これは一番実用的ではない」と理解しながら、「感情に響くから買う」という選択をしています。これは「感情消費」あるいは「自己へのご褒美消費」とも呼ばれています。
この現象は、ストレス社会に生きるオフィスワーカーが、小さな物を通じて「自分だけの自由」や「ちょっとした癒し」を求めていることを示しています。
たとえカップを一つ変えるだけでも、心の中で「自分らしい生活」や「自然の中でのんびりする自分」を想像できる。
そんな願いが、この“1000元のダサいカップ”を「新たな定番アイテム」に押し上げたのかもしれません。
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