皆さんは中華の料理人が左手に中華鍋、右手にお玉を持ち、豪快に中華鍋を振りながら、料理しているシーンを1度見たことがあるのではないでしょうか。
中華鍋は深型で底が丸くて、中華料理を作る際によく使われています。食材を煮たり、焼いたり、揚げたりして、幅広い使い方ができるため、万能鍋とも言われています。中国以外では東南アジアや日本でも広く使用されています。
中華鍋は把手により、北京鍋と広東鍋に大別されます。北京鍋はフライパンのように片手で持って調理できるので、使い慣れていない人でも使いやすい中華鍋です。片手で振りながら調理できますが、作る量や汁物の場合には重たくなるので片手で持ち上げるのが難しい場合もあります。
広東鍋は両方に柄が付いていて、持ち手を掴んで揺らしながら食材や調味料を混ぜることができます。また、北京鍋と広東鍋は鍋の深さや曲線の径の大きさも異なっています。北京鍋はアールが小さく底が深いです。広東鍋はアールが大きく浅めになっています。
一般的に、中華鍋は鉄から作られています。価格も手頃で使いこむごとに油が鍋に馴染んで来るので、焦げつきにくくなることがメリットです。更に、鉄分を食事から補うこともできます。鉄製の中華鍋を使う場合は、お手入れはしっかり行わなければいけません。使用前の空焚きや、使用後は洗剤を使わずにお湯で汚れを落とすなど、多少の手間がかかるかもしれません。しかし、お手入れをしながら使い込んでいって使いやすい自分の鍋にしていくというのは、楽しみでもありますよね。