中国の正月料理 | Only語学塾

中国の正月料理

 中国のお正月である春節とは、伝統的な祝い事である。それは世界中の中国人にとって年間一番の大切な時点である。陰暦霜月から正月十五日まで、ほとんどの中国人は他のことより、お年越し用品を買ったり、家族集まってお食事をしたりするなどばかり考える。忙しいというより、むしろたっぷり幸福感を感じると言えるだろう。その時、お金を惜しまずにお正月の味が染まっている料理を準備することにより、天地神明に詣で、家族への愛を伝え、年月の移り変わりを感じる。大切な祝い事だからこそ、中国のお正月料理には味、形、読み方、意味様々なこだわりがあるのだ。大晦日の夕食が中国語で「年夜饭」と言い、出稼ぎ者はどんな忙しくてもその日は必ず帰省し、家族全員揃って晩御飯を食べる。だから、「年夜饭」は「团圆饭」とも言える。中国語の「团圆」は「団らん」の意味だ。

 今日、中国語教室東京池袋校のOnly語学塾は皆さんに「中国の正月料理」をテーマとして紹介させていただきます。

餃子

 餃子は大晦日に北の食卓に不可欠な存在である。餃子は中国語で「交」と同じで、縁起よいということを表す。中国古人が使った貨幣「元宝」のような形をし、それを食べると富を招くと言われている。中国人は餃子を食べることだけでなく、作ることも楽しんでいる。餃子の皮をつまむ前に幾つかの餃子に落花生、ナツメ、貨幣などを入れることもよくある。ナツメの入った餃子に当たる人は、新しい年に甘いナツメのように幸せな日々を暮らさせる。落花生に当たる人は健康長寿で守られ、貨幣を食べる人は金もうけの運に恵まれます。地域によって、いろんな包みの方法がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年糕正月餅

 年糕はもち米を粉にして、こねて作くられ、多くの地域でよく食べられる代表的なお正月料理である。中国語では糕は高との同じ読みであり、「年年高」の意味で仕事や生活などのことが年々高くなり、順調に進められると象徴する。年糕は材料である米の種類や入れた砂糖の種類により、赤、黄色、白の三色が多い。米ともち米の比例や作り方によって、歯ごたえが違う。煮たり、揚げたり、炒めたり、蒸したりして、調理法はさまざまである。年糕に関する有名なおいしい料理は「八宝年糕」「夹心年糕」「 排骨年糕」「汤年糕」。一方、地域によって、風味も違う。たとえば、寧波年糕、北京年糕、福州年糕、蘇式年糕などが代表的である。

 

 餃子、年糕以外、魚も大晦日の夕食には不可欠な料理の一つである。魚は中国語で「余」と同じ発音で、「年年有魚」すなわち「年年有余」である。昔農民が農作物の豊作をお願いする気持ちを込めた料理だ。お正月料理としての魚について、昔から伝えてきた面白い諺、習慣がある。たとえば、“无鸡不成宴,无鱼不成席”が挙げられ,魚料理なければ宴にはならないとの意味で、魚料理は宴会の主役だと言う。また、魚の盛り付けにも学問がある。頭を賓客や先輩には向けると、尊敬という意味で、腹を文人に向けると「満腹文章」(博学多才)という意味で、脊椎を武将に向けると威風堂々として豪放と讃えるという意味を込む。ほかには、「置いておく魚をテーブルの上に動かしてはいけない」や「魚を食べても頭と尾を取っておいて新しい一年で平安に過ごせる」など様々な食文化がある。

ほかの食材

麺類:細長いことから、長寿の象徴。

鶏肉:鶏と「吉」の中国語発音似ていることから、「百事大吉(すべてが吉)」を象徴する

白菜:中国語では「百財」と読み方が似ていることから、財を成すことを祈る。

 お正月に食べる代表的な料理をご紹介しました。今東京池袋駅に近く中華物産店でも正月料理を売っています。もし興味があれば、ぜひ試してみて下い。今年、中国のお正月は2017年1月28日からである。お正月料理を食べてみたいが、中国に行けない…という方は、横浜中華街や池袋の中華料理屋さんに足を運んでみてはいかがでしょうか。そこで、皆さん、一緒に爆竹の音を聞き、龍や獅子が舞い踊る光景が見ながら、中国のお正月料理を食べてみましょう!

 また、皆さんが中国文化に触れるように、我々東京池袋に所在する中国語教室では定期的にいろいろなイベントを企画しており、ご興味があれば、ぜひともご参加ください!