11月27日、2017年度の中国の“国考”の筆記試験が行われた。 “国考”は国家公務員試験のこと。失業の心配がないのみならず、福祉待遇が優れていて、社会的地位が高く、官民を問わず人脈形成にも有利で、公務員が人気である。16年まで受験申込者は8年連続で100万人以上をキープしている。今日、中国語教室東京池袋校のOnly語学塾は皆さんに「中国の公務員」をテーマとして紹介させていただきます。
中国語で“考碗”はこの公務員試験の俗称である。 “考碗”の“碗”は中国語で“饭碗”をさす。この“饭碗”は茶碗ではなく、働き口を喩える言葉である。 昔は“铁饭碗”は公務員とか国営企業の働き口などの安定した職をさす言葉である。最近、”鉄”から金属関連でオリンピックのメダルにつながり、公務員や国営企業の職をメダルの色でランク付けしたのだ。例えば、“金饭碗”は中央レベルの国家公務員、“银饭碗”は省・直轄市レベル、“铜饭碗”は区・市・県レベル、“铁饭碗”は郷・鎮レベル、という感じでランク付けされる。
しかし、最近公務員の間に離職ブームが来ているようである。習近平政権の進める「反腐敗キャンペーン」、「ぜい沢禁止令」などにより中国の公務員の“灰色收入”(旨味)は急速に失われている。それに、公務員は高級な時計やハンドブックなど贅沢品は持っているが、他の人に知られることが怖がっているから、仕方がなくて家に置きっぱなしにしてしまう。今中国では綱紀粛正の嵐が吹き荒れ、大衆から些細な問題を密告されただけで失脚するケースが相次ぐ。もともと中国の中で最も身分が安定していた公務員だが、いまや最も身分の安定しない職業の一つとなっているというのである。
日本でも資格のことが重視されているそうだ。東京の池袋駅にいろいろな資格講義を受講できそうな資格取得の学校もあるようだ。
また、皆さんが中国文化に触れるように、我々東京池袋に所在する中国語教室では定期的にいろいろなイベントを企画しており、ご興味があれば、ぜひともご参加ください!