中国で最も有名なポスターデザイナー

 6月21日、中国で映画『千と千尋の神隠し』が初公開された。日本では歴代興業収入1位の大ヒット作としておなじみのこの作品だが、中国では去年の12月公開された『となりのトトロ』に続き公式に封切られたのは今回が初めてだ。大人気で初日の興行収入は5410万元(約8億4500万円)を記録した上、中国版のオリジナル宣伝ポスターも大話題になった。

 「千と千尋の神隠し」のイメージを忠実に再現しながら、新たな視点でデザインされていることがわかる。水中にある線路を駆ける千尋と、龍の姿になったハクを見下ろすようなアングルで捉えられているものの、カオナシだけが正面を浮いているという幻想的な構図だ。

 もう一方は、「千と千尋の神隠し」に登場する千(千尋)やハクや湯婆婆(ゆばーば)、釜爺(かまじい)、カオナシなどが背景に描かれ、千が千尋を優しく見守っているような構図だ。

 日本でもTwitterで広く拡散された為、目にした方もいるかもしれない。この作品のポスターを手掛けたのは、黄海(ホアン・ハイ)という中国のデザイナーだ。『千と千尋の神隠し』以外にも、日本映画では『となりのトトロ』『万引き家族』も担当し、情緒のある芸術性の高い素晴らしい作品に注目が集まっている。

 かつては、世界に500社以上ある大手広告のオグルヴィ・アンド・メイザーに勤務していたが、2007年からフリーとなり本格的に映画ポスターを手掛けるようになったようだ。黄海は「中国映画のポスターを変えた男」と言われ、近年は大物監督からのオファーが相次ぐ人気となっていて今回も映画ヒットの立役者であることは間違い無いようだ。

 「となりのトトロ」は斬新な構図と、洗練された見せ方で、映画のポスターとは思えない素晴らしいポスターをこれまで多く手がけている。第71回カンヌ国際映画祭において、最高賞であるパルム・ドールを獲得した「万引き家族」の中国版のポスターデザインを手がけており中国絵画風に置き換えられた家族の後ろ姿が描かれている。こんな彼の中国風作品をさらに見てみましょう。(映画「ムーラン」、「影」、アニメ映画「西遊記之大聖帰来」、「紅き大魚の伝説」)

 SNSや動画サービスが発達した今でも、映画ファンが新作について最初に触れるものといえば、ポスターやブローシャーなどのキービジュアルだ。これらの出来の善し悪しは観客動員にも影響を与えるようだ。こんな素晴らしいポスターを見たら、なんとなくその映画を見たくなってたまらないだろう。

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